チンチラ
チンチラとはげっ歯目の動物で、南アメリカ原産です。
チンチラはアンデス山脈の標高5000m の山岳地帯(主に岩場)に生息しています。
チンチラの毛は絹のようにとても柔らかで、青灰色をしています。ずんぐりした体型です。
一部には神経質な性格のチンチラもいますが、多くのチンチラは甘えん坊で、人にもよく馴れ、抱っこもされます。
チンチラは鳴き声もめったにだしません。鳴くときはグーグーと小さく鳴きます。
チンチラはとてもきれい好きで、体臭や糞尿のにおいもほとんどない動物です。
チンチラは人にもよく馴れるのでペットとしての人気も高いです。
現在ワシントン条約で野生のチンチラの輸出入が禁止されています。そのため、ペット用のチンチラは野生ではなくブリーダー(繁殖会社)によって繁殖されたものです。
ペット飼育は禁止されていませんので安心して飼うことができます。
チンチラの大きさ
チンチラの体長は鼻先から尾の付け根までで約25cmで、メスの方がオスより若干大きくなります。
チンチラの体重はメスは500gぐらいで、オスはそれよりもやや軽めです。
オスでもメスでも、チンチラの尾は体調の半分くらいあります。そして丈夫な筋肉質で体毛より長くて太い毛におおわれています。
チンチラの被毛
チンチラは全身が3cmもある細くて柔らかい被毛におおわれています。哺乳類の中でチンチラにまさる被毛をもつ動物はいないと言えます。
チンチラの被毛はたいへん密で、1個の毛穴から50~100本も生えています。あまりにも密集しているので、いくら毛をわけても皮膚は見えません。
柔らかい、密度の高い毛のほかに、ガードヘアというもっと丈夫でもっと長い毛があり、毛穴1つから1本だけ生えています。
これは名前のとおり、柔らかいほうの毛を巣穴やトンネルの中での磨耗から守るためのものです。
太くて弾力性のあるガードヘアのもうひとつの役割は、ガードヘアが支えとなり、被毛全体が常に直立してチンチラを寒さや風から守っています。
また、トカゲが尻尾を切って危険を逃れるように、チンチラは敵に捕まえられると捕まえられた部分の毛を抜いて逃げます。
毛穴の周りの筋肉をゆるめて部分的に毛が抜ける仕組みになっています。
抜けた部分は裸になりますが、まもなく新しい毛が生えはじめ、数週間で元にもどります。
野生では天敵のキツネから逃げる有効な護身法と思われますが、飼育下でもこの現象がみられます。
まだよく慣れていない、あるいは非常に怖がっているチンチラを乱暴に捕まえると、毛が部分的に抜けることがあります。
当分みっともない姿になりますが、毛が抜けること自体は命に関わることはありません。むしろ毛が抜けるほどチンチラを驚かすことが問題であって、充分な注意が必要です。
2009年05月28日