フェレット
フェレットとはイタチの仲間で4000年前くらいに愛玩動物になっていたという説もあります。
フェレットの原産はヨーロッパで、草原で穴を掘ってネズミやウサギなどを捕って生活していたようです。
フェレットは10年ほど前から日本に輸入され、ほとんどなかないことと、人間になつくことからコンパニオン・アニマルとして人気があります。
フェレットの代表的な輸入元はアメリカ、カナダ、ニュージーランド、まれにヨーロッパがあります。
ファームで育てられた臭腺除去・避妊去勢は済んだフェレットが輸入されることがほとんどです。これらのフェレットをスーパーフェレットと呼ぶこともあります。
繁殖して大変なことになった、野良フェレット問題がアメリカなどであるため、外来種として北海道では登録制になっているところもあります。
性格は個体差がありますが、陽気で人なつっこく、誰にでも愛想があり、好奇心がとても強いです。
フェレットを一匹飼うと、その魅力に取り付かれ多頭飼している人が非常に多いです。
フェレットの大きさ
フェレットは繁殖しているファームによっても大きさが違います。また、虚勢、避妊していないものはしているものの倍以上の大きさになる場合もあります。
飼育しやすいことで有名なマーシャルフェレットの場合は幼獣のころにオス、メス共に去勢・避妊されているので、あまり大きくはなりなせん。
大人に成長したオスの体重は1.5から2.5kg、大量は40から50cmです。
ほかのファームのフェレットのほうが、骨格もしっかりしていて大きくなります。虚勢、避妊していなければもっと大きいです。
フェレットには、フェレットショーがありますが、マーシャルフェレットの場合、骨格が細く不利なところがあります。
フェレットの寿命
フェレットの寿命はそれほど長くありません。
フェレットだけでなく多くの小動物の最大の欠点は、人間に比べて寿命が短いことです。
飼い主、あるいはこれから飼い主になろうとしている方は肝に命じておく必要があります。
1980年代のアメリカでのフェレットの平均寿命は、成長が完了してから去勢されたオスが6年、同様に避妊されたメスが7年。オス・メス共に幼獣のうちに去勢・避妊されたフェレットは4年の平均寿命と言われていました。
短命の傾向は、アメリカのショップで売られるフェレットの大半はさかのぼれば近親交配されており、遺伝的に限界があるとも考えられています。
1992年頃からはオス・メス共に健康に7年から8年生きるフェレットも増えてきているようです。
フェレットに関する医学と飼育法の進歩によるところが大きいと考えられています。
日本では、フェレットに関する基本的な情報が普及し、獣医師を対象としたフェレットセミナーも多くなりました。
ブームの初期よりフェレットの平均寿命が長くなっています。
健康な状態でフェレットの平均寿命をさらに延ばすには、これからも獣医師と飼い主の努力と協力が必要です。
2009年07月04日